秋田市内をドライブしていると街中の道路沿いに「如斯亭庭園」の旗がなびいています。タイムスリップしたような門をくぐって入ると旧秋田藩主 佐竹氏の別邸・庭園「如斯亭(じょしてい)」が見えました。
「如斯亭」は元禄の頃(1688年~1704年)、3代藩主 佐竹義処(さたけよしずみ)が別荘として建設し、寛政の頃(1793年)に9代藩主 佐竹義和(さたけよしまさ)が藩主の御休み処として整備し「如斯亭」と名付けたそうです。千秋公園の久保田城から約1.5kmに位置しています。
復元された和風の主屋のそばには樹齢500年のケヤキの大木がずっしりと立っています。受付の方いわくパワースポットだそうです!(たくさんエネルギーいただいてきました!)
主屋に入ると木のいい香りがしてとても癒されました。和風のすてきな廊下を通って進むと、遠い昔に藩主が御休みしていたであろう場所、一ノ間(和室12畳)を見ることができます。お隣の二ノ間(和室8畳)は来客や家来の方が休んでいた部屋ですが、一ノ間には藩主しか入れなかったそうです。ちなみに、一ノ間はお殿様の部屋ということで天井が少し高く設計されています。
現在は、これらの和室で季節ごとの華道展など催しが開催されています。(詳しくは公式ホームページご参照)
お殿様がリラックスできる別邸と言われるだけあって、主屋から眺める庭園は美しくきれいで癒される景色です。昔は今のように周辺に住宅もなかったので、庭園の向こう側に田園風景や太平山の山々が見渡せたとのことです。
庭園内には小さな滝と池、小川があって心が和みます。滝の前の大きな緑色の石は亀を、その横にある長い石はのどが渇いて水を飲みにきた虎を表しており、数百年前の設計者の芸術的センスが感じられます!
こちらには約4.5畳のお茶室があります。庭園の上のほうから小川が流れてくるように設計されたお茶室で、そのせせらぎを聴きながらお茶をたててのんびりしていたのかもしれませんね。外側から見ると分かるのですが、この小川を通すために通常4本の床下の柱が3本のみになっています。足りない柱1本分は当時の技術で補強されてできた建物になっています。
さらに庭園内を歩き進めると、藩主のために作られた門があります。気分はお殿様で歩き回ってみました!
秋田市に住んでいながら初めて訪問した「如斯亭」。隠れた観光スポットという感じで、タイムトラベルしたようなゆったりした時間を過ごすことができました。千秋公園の久保田城と併せて、ぜひ行ってみてください♪
~~~ 施設情報 ~~~
旧秋田藩主佐竹氏別邸「如斯亭」庭園
秋田県秋田市旭川南町2番73号
https://www.city.akita.lg.jp/kanko/kanrenshisetsu/1002685/1013885/1002284.html
【開園時間】9:00~16:30(4月~11月)、9:30~16:00(12月~3月)
【入園料】一般210円、団体160円(20名以上)、高校生以下無料
※年間入園券520円
【休園日】年末年始(12月29日~1月3日)
【駐車場】15台(無料)
【アクセス】
*JR秋田駅から:車・タクシー(約10分)/バス「秋田温泉線」または「仁別リゾート公園線」~バス停「からみでん」または「扇田」下車(約10分)~徒歩(約5分)
*秋田空港から:車・タクシー(約30分)
Written by Naomi in Ugo
*2020年6月現在の情報です。
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